05
2013

柿渋の話。

CATEGORY糸たち。
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最近写真が上手く撮れない。(ひとりごと)



こちら、タテ糸にもヨコ糸にも使っている茶色。
糸は違いますが、同じ染料で染めたものです。

『柿渋』 という染料で染めました。


まだ青い渋柿を搾ったものを発酵させ、その上澄みを熟成させた液体なのですが、
その液に浸して、日光に当てて発色させます。

乾くとパリっと張りが出て、糸がかたく丈夫になります。

普通の植物染料と違って、鍋で煮詰めたりしなくてよいので、
地球には親切なのかもしれません。


日光に当たれば当たる程、色がこっくりと深くなっていきます。
これも普通の植物染料とは違う所です。

基本的に植物染料は日光に弱いので、直射日光に当てると色が退色してしまいます。
でも柿渋で染めたものは、より深みが増して、いい塩梅になります。



しかしこの柿渋、どうにもこうにもくさい。

脳内にぐっとくる臭さです。

学生の頃、部屋で使ったら暫く臭いがとれなくて、頭が朦朧。
なんてことがありましたが、今は無臭のものが売っているので、それを使っています。



柿渋で染めた糸は、かたく張りが出るので
ぱりっとしたカタい布を作りたいときに向いています。