21
2012

ここいらで、

CATEGORY小言
ちょっと小話を一つ。


私が大学三年生だった時、もっといろんな物を見なくてはと思い、
ギャラリー巡りをしていました。

そのときにたまたま行ったギャラリーで出会ったのが、
染織iwasakiの岩崎訓久さんと悦子さん。

人見知りなのでその時は殆どお話できませんでしたが、
なんだか布もお人柄も気になって気になっていました。



四年生の夏、進路に迷い、実際に織りで生活されている方のお話を
お聞きしたいと思い、工房にお伺いさせていただきました。


そしてその後、二転三転。
若かった私は図々しくもお二人の元で勉強させていただくことになりました。


岩崎さんは、ご夫婦で制作されていて、
スタッフを募集していたわけでもなく、お教室をされていたわけでもなかったのに、
無理矢理押し掛けてしまいました。

若いって恐ろしい。
本当にご迷惑をおかけしてしまいました。




工房の近くにアパートを借り、毎日原チャリでプィーンと通っていました。

お昼に、悦子さん手作りのお弁当をいただきながら、
色々なお話をしたのがとても懐かしいです。


織りのこと、糸のこと、染めのこと、道具のこと、
着物のこと、工芸・民芸のこと、北欧デザインのこと、
発表する方法、織りや物作りを仕事にするということ、
そして人との関わり方。などなど。

多くのことをお話してくださいました。

(あの頃の私は、本っ当に何も知らなかったのでした。)


『先生』と呼ばれる巨匠の方々のように、
言葉で「ああしなさい」「こうしなさい」とおっしゃることはなく、
私はお二人の姿をものすごく近くから見て、お話を聞いて、
多くのことを学びました。

それはとても説得力があり、現実的で、
すんなりと自分に取り込むことができました。

そして、一年弱お世話になりました。
お風呂はあったけれど、お湯がでない位の古い(けど好きだった)アパートを、
嗚咽まじりに出たことを思い出します。


お二人の元で勉強できたことは、私の中で本当に大きなことで、
そしてあんな風にがむしゃらに織りのことだけに没頭出来た時間は、
この先きっとないと思うのです。

そんな機会を与えてくださった岩崎さんはじめ、私のまわりの皆々様に、
ありがとうございました。感謝しています。
それしかございません。




そして、東京に戻ってきてからの初めての展示会は、
岩崎さんと酒田さんのユニット、iwasaki+ekkaとの同時開催。
しかも場所は、岩崎さんと初めて会ったギャラリー、GALLLERY工さん。


これは本当に奇跡に近いミラクルで(意味不明)、
不思議な感覚でした。


そして15回を迎えた今回で、岩崎さんと酒田さんは工さんでの展示はひとくぎり。
15年!! 15年ですよ。
織りの世界で15年連続はそうそう出来ることではありません。
本当におつかれさまでした。
会期中は、山梨にいた頃のようで楽しかったです。
6回、ご一緒させていただきありがとうございました。涙。


なので、来年はやました独り立ちなのです。 ・・・大丈夫か?。
いい加減甘えてばかりではいけません。!!。

自立したやましたとなって、また皆さまに布を見ていただきたいと思っております。


まだ詳細さっぱり☆決まっておりませんが、
来年の12月も、どうぞお楽しみになさってください。


すみません、長くなりました。
今後とも、布きれ・やましたを、どうぞよろしくお願い致します。